あかでやみぬる月の光を

本との出会いを徒然なるままに綴る。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オレたちバブル入行組

オレたちバブル入行組
著者:池井戸潤

 バブル全盛の学生たちの就職戦線も売り手市場一色。どこかの企業が就職協定を破れば優秀な学生を囲い込むのは当然といった。学生にとっては恵まれた時代に少しばかり大きな希望とそれぞれ夢を抱えて入社した半沢直樹たちバブル入社組。
 しかし、バブルがはじけた後は賃金抑制に始まるリストラ、合併や倒産といった大蔵省の護送船団で堅く守られた特別な産業の銀行は、金融庁の監督に始まった自由化の流れを受けて、いまやどこにでもある一般企業になっていた。
 そんなバブル時代に大手銀行に入社しグローバル化という荒波でもまれた半沢直樹も大阪西支店融資課長。業績の低迷する支店長が無理に五億円の融資を取り付けた会社がわずか5ヵ月後に倒産することで事態は一変する。全ての責任を融資課長の半沢に押し付ける支店長の浅野。

 同期入社の渡真利から支店長浅野は今回の失敗を半沢一人の責任にしようと本店で活発に工作していることを知らされる。このピンチを切り抜ける手段は五億円の融資を回収するしか手段は残されていなかった。
 倒産した会社から五億円も取り戻せるはずがなく一旦は諦めかけるが。半沢は丹念に見直した帳簿の不備に気付く。



 銀行を舞台に、組織にがんじがらめに縛られている男たちの悲哀を描きながら倒産の実態を暴いていきます。
 今回は一言で五億円といっても本来は貸し倒れ引当金が倍額に膨らみますから、誰かが責任を取るのは当たり前といえば当たり前なのです。とはいえ責任を押し付けあう企業と組織の倫理。追い詰める側と追い詰められていく側の池井戸氏の描写の上手さは健在です。

小説・文芸・経済・ドラマ
オレたちバブル入行組 (文春文庫)オレたちバブル入行組 (文春文庫)
(2007/12/06)
池井戸 潤

商品詳細を見る
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

緋色悠依

Author:緋色悠依
あかでやみぬる月の光を

 お勧めの本を紹介しております。
 リンク・フリー(アダルトはご遠慮ください)です。コメントなどでご一報いただければ幸いです。
あなたの拍手などが明日への活力に!!応援よろしくお願いします。

最新記事

三宅 純 Jun Miyake ブログパーツ

[Jun Miyake Music Player]

最新オリジナルアルバム[Stolen from strangers](2007)、[The Miraculous Mandarin](舞台:中国の不思議な役人)(2009)から、デビューアルバム[JUNE NIGHT LOVE](1983)まで、ソロでの作品からサウンドトラック、プロデュース作品、CM音楽として提供したものなど、今までの作品の中から21タイトル(09年10月現在)・各4~6曲ずつ全122曲を試聴できます。既に入手困難なアルバムもラインナップ。各曲フルレングスで聴くことができ、三宅 純の世界をPC上で体感できるパーツです。 TDKカセットテープ ADスプレンダーCM曲。アルバムjune night loveに収録されている「could it be real?」がお勧め。

おまかせ

2ちゃんねる痛いニュース

http://www.starbucks.co.jp

アクセスカウンター

現在の閲覧者数

現在の閲覧者数:

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

ジオターゲティング


ジオターゲティング
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。