あかでやみぬる月の光を

本との出会いを徒然なるままに綴る。

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闇の梯子

闇の梯子
著者:藤沢周平

「闇の梯子」
 清次はおたみと所帯をかまえたのを気に独立し版木師として細々と暮らしていた。身内の少ない二人の住む長屋に酉蔵という意外な訪問者が現れる。
酉蔵はかつて修行時代の仲間だったが、どこか気味の悪い影のようなものを感じる男だった。金を無心する酉蔵を無碍に追い返せないのは、放蕩三昧の末に行方が分からなくなった兄の弥之助に似ているせいでもあった。
 それからも幾度と無く金を無心に来る酉蔵、一月前から病魔によりおたみが臥せるようになり、重ねて襲ってくる災はまるで兄が行方を晦ませて飛び出したときのように、闇にかかる梯子をゆっくりと降りていくようであった。
 切羽詰った思いでいたそんなとき、得意先の文淵堂の主人からおかしな頼みを引き受ける。ある場所に二十両届けてくれと頼まれた清次は。


短編5篇収録。「父と呼べ」「闇の梯子」「入墨」「相模守は無害」「紅の記憶」

 初期短編集。直木賞の「暗殺の年輪」を上梓した年と翌年に発表されたものを纏めた作品集になります。預かった子供に情が移る「父(ちゃん)と呼べ」などは後期の作品にも通じる人情の機微が上手く描写されていて、やっぱり上手い人だなと感心するところです。
 短編で直木賞を受賞することが難しく、最近では”宮部みゆき”女史などが該当者になりますが、短編で受賞されている方は漏れなく巧みな方で、その後も第一線で長く活躍されるようですね。

小説・歴史・時代・市井・ドラマ・短編
闇の梯子 (文春文庫)闇の梯子 (文春文庫)
(1987/02)
藤沢 周平

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最新オリジナルアルバム[Stolen from strangers](2007)、[The Miraculous Mandarin](舞台:中国の不思議な役人)(2009)から、デビューアルバム[JUNE NIGHT LOVE](1983)まで、ソロでの作品からサウンドトラック、プロデュース作品、CM音楽として提供したものなど、今までの作品の中から21タイトル(09年10月現在)・各4~6曲ずつ全122曲を試聴できます。既に入手困難なアルバムもラインナップ。各曲フルレングスで聴くことができ、三宅 純の世界をPC上で体感できるパーツです。 TDKカセットテープ ADスプレンダーCM曲。アルバムjune night loveに収録されている「could it be real?」がお勧め。

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