2008.10/28 [Tue]
市塵(下)
市塵 (下)
著者:藤沢周平
朝鮮使節来日の応接を無事に果たしたのもつかの間。家宣が体調を崩し逝去。次の家継にも顧問として大きな政治的な事業をこなしてゆくが、家継が八歳で逝去すると城勤めに別れを告げ市井にもどる。
しかし、職を辞した白石に屋敷替えの令が下され。そこに権勢を退いたものの悲哀を感じずに入られなかった。
上巻にて朝鮮使節の応接の準備に追われていましたがいよいよ来日します。
徳川将軍家として百年余り経てきた数々の仕来りに対して、白石の見識と真価が問われます。その使節の応接を中心にして、家宣・家継と二代にわたって仕えた白石の政治改革の業績と職を辞して一転する環境が丁寧な筆致で描かれるのとあいまって、行間に滲む悲哀を感じずにはいられないですが、逆にいつまでも白石に政治顧問でいられても困るのもまた事実。
人間。引き際を誤ると無残ですね。
小説・歴史・時代・史実・ドラマ
著者:藤沢周平
朝鮮使節来日の応接を無事に果たしたのもつかの間。家宣が体調を崩し逝去。次の家継にも顧問として大きな政治的な事業をこなしてゆくが、家継が八歳で逝去すると城勤めに別れを告げ市井にもどる。
しかし、職を辞した白石に屋敷替えの令が下され。そこに権勢を退いたものの悲哀を感じずに入られなかった。
上巻にて朝鮮使節の応接の準備に追われていましたがいよいよ来日します。
徳川将軍家として百年余り経てきた数々の仕来りに対して、白石の見識と真価が問われます。その使節の応接を中心にして、家宣・家継と二代にわたって仕えた白石の政治改革の業績と職を辞して一転する環境が丁寧な筆致で描かれるのとあいまって、行間に滲む悲哀を感じずにはいられないですが、逆にいつまでも白石に政治顧問でいられても困るのもまた事実。
人間。引き際を誤ると無残ですね。
小説・歴史・時代・史実・ドラマ
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