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暗殺の年輪

暗殺の年輪
著者:藤沢周平
直木賞作品(第69回)

「暗殺の年輪」
 葛西馨之介は室井道場の竜虎と称される俊英であり、もう一人の俊才である貝沼金吾の家に誘われた。最近は仲たがいしたということではないがなんとなく疎遠になっていたこともあり、何か心に引っかかるものを感じながらも、馨之介は金吾の奥座敷まで通されると、家老の水尾、組頭の首藤、郡代の野地の藩の重鎮3人が待ち構えていた。
 3人は馨之介に藩の重役の暗殺を持ちかけるが、家老の何気ない一言に腑に落ちないものを感じた馨之介は暗殺の陰謀に関わることをキッパリ断り金吾宅をあとにする。
しかし、それは二十数年前の父の謎の死につながる。馨之介は否応なく権力者たちの闇の蠢動へ飲み込まれることとなる。


短編5編収録。「黒い縄」「暗殺の年輪」「ただ一撃」「溟い海」「囮」。
「暗殺の年輪」は第69回直木賞受賞。ほかに「溟い海」(第65回)「囮」(第66回)「黒い縄」(第58回)は直木賞候補。


 初期作品を纏めたものなので、藤沢氏が言う「負のロマン」に溢れた作品たちで、おもむろに運命に翻弄され、あるものは立ち向かいあるものは流されていく主人公は悲劇的ではあるが、むしろ何もかも捨て去った爽快な身軽さも感じることが出来る。寂寥ゆえにある種の身軽さがないと藤沢作品は成り立たないのではないかと思えてしまう。

小説・歴史・時代・武士・ドラマ・短編
暗殺の年輪 (文春文庫 ふ 1-1)暗殺の年輪 (文春文庫 ふ 1-1)
(1978/01)
藤沢 周平

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