あかでやみぬる月の光を

本との出会いを徒然なるままに綴る。

Archive [2008年10月 ] 記事一覧

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逆軍の旗

逆軍の旗著者:藤沢周平「逆軍の旗」 明智光秀の「そのとき歴史が動いた」その前日談から始まる短編。連歌会でその直前の気持ちを吐露したかのような発句「時は今あめが下しる五月哉」。雅美を持つ光秀には似つかわしくない発句に、その場にいたものは不自然さを感じるものの光秀の奥底までは詠めなかった。 そして、その時「右府殿を討つ」天正十年六月一日。本能寺に馬首をめぐらした。短編4編収録。「逆軍の旗」「上意改まる...

雲奔る 小説・雲井龍雄

雲奔る 小説・雲井龍雄著者:藤沢周平 米沢藩士・雲井龍雄。鷹山公の改革で一息ついた米沢十五万石ではあったが。七公三民の苛政を改めるには至らず。龍雄が生まれた徳川末期の維新の足音が聞こえつつあったころでもそれは変わらなかった。五石二人扶の下級藩士の生まれでもあった龍雄の生家も例外にもれず半士半農の生活というよりは、農民が脇差を挿した生活と言ったような暮らしぶりだった。 龍雄は俊才と言われるほどの勉学...

義民が駆ける

義民が駆ける著者:藤沢周平 老中・首座、水野忠邦は西の丸に隠居する大御所徳川家斉に呼び出される。それは先般から内意を伝えてある川越藩松平斎典を荘内藩へと国替えを急ぐように再度言い含めるものだった。忠邦は露骨に過ぎる転封を糊塗するために川越、荘内の転封に長岡を加えた三方国替えを提案し大義名分を立てようとする。 在国中の荘内藩主酒井忠器に替わって、江戸屋敷に赴任中の世子酒井忠発に国替えの沙汰が伝えられ...

市塵(下)

市塵 (下)著者:藤沢周平 朝鮮使節来日の応接を無事に果たしたのもつかの間。家宣が体調を崩し逝去。次の家継にも顧問として大きな政治的な事業をこなしてゆくが、家継が八歳で逝去すると城勤めに別れを告げ市井にもどる。 しかし、職を辞した白石に屋敷替えの令が下され。そこに権勢を退いたものの悲哀を感じずに入られなかった。 上巻にて朝鮮使節の応接の準備に追われていましたがいよいよ来日します。徳川将軍家として百...

市塵(上)

市塵 (上)著者:藤沢周平 その日、新井白石は甲府藩主徳川綱豊に進講するため甲府藩邸に出仕したが、邸内の様子がいつもと違う雰囲気に思えた。しばらくすると甲府藩の重臣であり側用人として重要な権力を握る間部詮房から綱豊が第六代徳川将軍職の継嗣として決定したことが知らされる。そして、次期将軍を支えるのは不肖それがしと勘解由殿の二人しかいないことを間部はさらりと言ってのける。 白石は藩邸からの帰り道すがら...

慟哭 小説・林郁夫裁判

慟哭 小説・林郁夫裁判著者:佐木隆三 1995年4月8日占有離脱物横領、いわゆる自転車泥棒の微罪で現行犯逮捕された林郁夫氏。高名な心臓外科医であるがゆえにオウム真理教の広告塔としても活動しオウム真理教の幹部「治療省」大臣でした。 監禁事件で取調べを受けていたある日のこと「私がサリンを撒きました」と供述を始めたことが警察捜査に影響を及ぼすことになりますが、なぜ林郁夫氏ほどの医者として社会的な地位のあ...

漆の実のみのる国 (下)

漆の実のみのる国(下) 上杉治憲が藩主になり改革も緒に付き始める。しかし漆・桑・楮の三木植え立ての計画は遅々として進まず。そればかりか漆蝋にとってかわる品質の高い櫨蝋が西国から広まりつつあった。改革派の人物たちも果々しくない産業の振興と質素倹約をを柱とする財政改革に倦み疲れていくものが出始める。竹俣当綱の失脚に始まり莅戸善政の隠居。木村高広の致士などが続き藩の改革は再び停滞する。 重定の実子治広を...

漆の実のみのる国 (上)

漆の実のみのる国(上)著者:藤沢周平 徳川家康が江戸に幕府を開いて百五十年余り、生活が安定し民生が活発になるにつれ米価経済が貨幣経済に移行したのも自然の成り行き。この頃の全国の藩では財政不均衡により借財に苦しんでいた。 上杉謙信公を藩祖とする米沢上杉十五万石は、第二代上杉景勝のとき豊臣秀吉により越後百五十万石を戴き、秀吉の死後、徳川政権に反する姿勢が禍し名宰相直江兼続の知行、米沢三十万石に移封され...

闇の傀儡師(下)

闇の傀儡師(下)著者:藤沢周平 田沼意次と一橋郷、その意を受けて動く”八獄党”。田沼の専横に敵する老中松平右近将監、白川候松平上総介。八獄党の真意は将軍暗殺なのか。鶴見源次郎と八木典膳はついにあいまみえる。文字色 八獄党と源次郎の闘いに八木典膳が部類の強さを持って立ちふさがる。果たして八獄党の真意は何か、息もつかせぬテンポで進むストーリーに惹きこまれる事間違いなしです。こういった手合いのストーリー作...

闇の傀儡師(上)

闇の傀儡師(上)著者:藤沢周平 故あって幕府御家人を離れた浪人鶴見源次郎は、筆耕仕事の原稿を届けた帰り道、飛び出してきた町人姿の男一人に数人の黒装束の男達が切りかかっている現場に遭遇する。剣の心得があるように見えた町人姿の男だったが、多勢に無勢でなぶり殺し似合うのは時間の問題だった。源次郎も堪らずに町人に加勢しようと刀に手をかけたとき、浪人風の男が立ちふさがり”新陰流”の構えを取った。使い手の浪人に...

三国志 (2) 宮城谷昌光

三国志(2)著者:宮城谷昌光 政権内部の騒擾が太后におよび、政変の末に梁太后の摂生に変わったが梁太后一族の専横を許したという点では後漢王朝の腐敗は変わらなかった。王朝内部の混乱と腐敗が民衆に伝播したように、ついに黄巾の乱が起こり国内各所で騒乱の兆しが見え始める。 曹謄を軸に時の皇帝と太后一族の専横。後漢王朝の奸臣で名の知れた”凌冀”が歴史の舞台に登場します。後半は彼の横暴振りが王朝の衰退を加速させ...

三国志 (1) 宮城谷昌光

三国志(1)著者:宮城谷昌光 後漢王朝末期。太后が専権を振るっていた頃から物語は始まり。三国志の英雄である曹操の義祖父に当る中常侍・曹謄を軸に、漢王室の太后一族の専横。それを快く思わない宦官と皇帝の葛藤を描きます。 宮城谷氏の文体で綴られていく「三国志」は、歴史書の出来事を掘り下げつつ無理な脚色は抑えながら話は進んでいきます。吉川英治「三国志」はあきらかに三国志演義なのでコチラは歴史の事実を積み...

諸葛孔明の兵法

諸葛孔明の兵法著者:守屋洋「諸葛亮集」を定本としており、主に軍事を主眼において解説が展開されております。 奇しくも明徳出版の「諸葛孔明語録」と出典は同じですが、若干定本にした年代が違うこともあるのか内容は異なります。守屋洋先生の講演も拝聴する機会がありました。そこからの印象と本書の内容からは紛れもなく直球勝負の正論から突き詰めていく解説です。 前段の第1章では演義にもふれてなかなか読みやすい内容に...

諸葛孔明語録

諸葛孔明語録著者:中林史朗 「諸葛亮集」を定本に原典を見直して著述されたもので定本となったものよりは完成度は高いといえるでしょう。全体としては公的な性格の文章で占められ、政治的な意味合いの強いものになっているのが特徴です。 「出師の表」、「後出師の表」。以外の文章は広まっているとは言えず。そのほかの孔明の文章・言論を考察するには本書は非常に良いです。しかし中にはどうかなと思うようなものも含まれてい...

三国志

三国志著者:宮川尚志 三国志六十五巻から必要な項目を抜粋し解説と訳を付け加えた。三国志の書物の中では定本に位置する良書です。 中国古典新書の特徴として、解説が非常に親切丁寧で多岐にわたるので解説を読むだけでも価値があります。一般の演技三国志とちがい歴史書の「三国志」は紀と列伝からなるので本文は時系列に沿って話が進むわけではないので一般の小説と違ってあらすじが頭に入っていなければ分かりにくいと思いま...

諸葛孔明「三国志」とその時代

諸葛孔明「三国志」とその時代著者:宮川尚志 日本人に最も親しまれている中国史上の人物”諸葛孔明”の後漢王朝末期から三国時代にいたる生涯を忠実に検証した孔明研究の一冊 著者宮川尚志博士は、東洋・中国の歴史研究において第一人者、中国の歴史に関する著作も多いです。この本は初心者は難しいといわざる終えないです、三国志を通読した後に読み返すと”なるほど”と頷けるところが多い通好みといえます。 三国時代の時代背景...

よろずや平四郎活人剣(下)

よろずや平四郎活人剣(下)著者:藤沢周平 神名平四郎は旗本の末弟。妾腹でもあるため神名家からいち早く独立するために、雲弘流道場の同門の明石半太夫の誘いで新たな道場を興す話に渡りに船と誘いに乗ったが、肝心の道場資金を明石に持ち逃げされいまさら神名家に戻るみ戻れなくなった平四郎は仲裁家業を始めることにした。 兄監物が探す高野長英が書き残した「蛮社遭厄小気」の探索と、水野・鳥居の失脚をもくろむ政治闘争も...

よろずや平四郎活人剣(上)

よろずや平四郎活人剣(上)著者:藤沢周平 旗本神名家の末弟、神名平四郎。旗本といえば聞えはいいが妾腹の末弟とあれば神名家の厄介者扱い。雲弘流の道場の高弟でもあり剣の腕も覚えはあるが、それだけで士官の口があるわけもなく、手っ取り早く入り婿の口を捜すのが関の山だが婿入りの話もなかったわけではなく3百石の貧乏旗本塚本家の早苗との縁談も持ち上がったが運悪く塚本家は改易の憂き目にあい縁談も立ち消えになってし...

花のあと

花のあと著者:藤沢周平「花のあと」 春の花の季節だけ特別にお城の二の丸が家中の女子にも解放されたのを受けて、男女を問わず家中一同はこのときは年に一度の花見を楽しんでいた。以登も多分にもれずに花見を楽しんで帰る途中に羽賀道場の城下一の剣士と目される江口孫四郎に声をかけられた。 以登も夕雲流の剣を嗜み、先日の羽賀道場の試合で道場の1・2を争う二人の剣士に試合で見事に勝っていたのだった。そのとき藩の所要...

静かな木

静かな木著者:藤沢周平「静かな木」 布施孫左衛門は五年前に隠居し平穏な日々を送っていた。久しぶりに五間川に釣りに出かけた帰り道、城下の福泉寺の欅に夕映えが差し掛かり物静かに佇む大木の美しさに。――あのような最後を迎えられればと。連れ合いの季乃を亡くし老境に差し掛かった我が身とを重ね合わせ感慨深く物憂げぬ眺めるのだった。 いつもより少し遅く家に戻った孫左衛門を待っていたのは、婿に出した末子の邦之助の危...

春秋山伏記

春秋山伏記著者:藤沢周平 村に新しい山伏がやってきた。大鷲坊と名乗った山伏は先に村に住み着いていた月心坊は贋物で、総本山から書付を持ってきた自分こそが本物の山伏だと村人に告げる。大鷲坊に川に流されかけた子供を助けてもらった母の”おとし”はお礼を言ううちに、大鷲坊が先代の山伏一家のガキ大将だった鷲蔵だったことを思い出し次第に打ち解ける。 村の長人が月心坊と大鷲坊の仲裁に入り、法力の確かな方を村にいて貰...

麦屋町昼下がり

麦屋町昼下がり著者:藤沢周平「麦屋町昼下がり」 片桐敬助は上司である草刈甚左衛門に呼ばれ縁談の話を持ちかけられた、相手は御書院番を務める百二十石の三女に片桐は三十五石取り、身分が違いすぎると誇示するが上司の奨めに無碍にも断れず、草刈の屋敷を下がったのは月が昇った夜も深けた頃だった。 帰りの夜道で男女の言い争う声が聞こえたかとおもうと、走る女の後ろを抜身を持った男が追いかけてくる。行きがかり上仲裁す...

竹光始末

竹光始末著者:藤沢周平「竹光始末」 小黒丹十郎と名乗る妻子連れの浪人者が仕官を望んで、城下の木戸に物頭を勤める柘植八郎左衛門を訪ねてくる。しかし新規召抱えの件は先月で終わっており仕官の道は閉ざされたかに思えたが、遠路の道程と親子4人の行く末を少しばかり哀れんだ柘植は、約束は出来ないが仕官先の心当たりを探すと小黒に申し出たのだった。 そして、一月ばかり月も改まったのち、柘植から先の新規召抱えにおいて...

秘太刀馬の骨

秘太刀馬の骨著者:藤沢周平近習頭取・浅沼半十郎は家老・小出帯刀に呼び出され秘太刀”馬の骨”について、甥の銀次郎とともに調べるよう言い付かった。秘太刀馬の骨は不伝流・矢野道場の創始者・矢野惣蔵が編み出した一撃必殺の技と伝えられ、孫の矢野藤蔵が家督を継いでいるものの剣を嗜む者の噂には上るが誰に伝えられたとも知れぬ秘奥義だった。 当主矢野藤蔵と高弟の6人のうちの誰かに継承されたと見て調べを進める。家老の甥...

ハゲタカ ROAD TO REBIRTH

ハゲタカ ROAD TO REBIRTH 企業買収を巡る経済ドラマの傑作。 バブル崩壊後、不良債権に苦しむ瀕死の日本に外資系ファンド日本法人社長として乗り込んできた鷲津政彦(大森南朋)は合理的でドライなビジネスで企業を買収し再生させていく。 銀行員として企業の旧弊に苦しみながらも再生を模索するエリート銀行員芝野健夫(柴田恭兵)彼もまた銀行主導の企業再生に限界を感じ、ターン・アラウンド・マネージャー(企業再生家)...

ハゲタカⅡ(下)

ハゲタカⅡ(下) バイアウト改題著者:真山仁 プラザ・グループ会長ウィリアム・カッツェンバックはミサイル誘導に関する電磁波技術を持つ曙電機の特殊部門の買収を狙う。そして家電市場進出が悲願である電機メーカー、シャイン社長滝本誠一郎は同じく曙電機のTV事業部を欲していた。 そして、経営不振の続く曙電機の再生を託された芝野健夫が経営陣に加わり、鷲津政彦もまた曙電機にかかわっていく事となる。 鷲津政彦と芝...

ハゲタカⅡ(上)

ハゲタカⅡ(上) バイアウト改題著者:真山仁 鷲津政彦は三葉銀行の禁忌に触れ海外放浪を余儀なくされて一年。日本に戻った鷲津は現ホライズンファンド日本法人社長アラン・ウォードが事故死したことを知る。鷲津はアランが遣り残した鈴紡買収を手掛ける。鈴紡の主力銀行であるUTB銀行(旧・三葉銀行)は鈴防に影響力を持つ鈴紡顧問岩田を説き伏せ芝野健夫を役員に送り込んだ。 鷲津政彦と芝野健夫が鈴紡買収を巡っての直接...

ハゲタカ(下)

ハゲタカ(下)著者:真山仁 三葉銀行の不良債権売却。いわゆるバルクセールを積極的に活用した銀行の不良債権処理が加速する中、鷲津政彦が率いるホライズン・キャピタルも順調に銀行の債権処理を競り落とし業績を伸ばしていた。そんななかで鷲津は新たなビジネスモデルとしてプレパッケージ型の企業再生を日本でも手掛けようと”太陽製菓”に照準を定める。 一方、芝野健夫は銀行の職を辞し、経営不振で苦しむ友人が経営する地方...

ハゲタカ(上)

ハゲタカ(上)著者:真山仁 鷲津政彦はピアニストを目指し、希望と情熱に溢れてアメリカの音楽院に留学してから7年。アルバイトで学費を捻出するどこにでもいる苦学生の一人だった。しかし何度目かのアルバイト先の服飾関係のバイヤーで頭角を現した政彦の手腕を投資ファンドが放って置くはずもなく、また彼もファンドビジネスの才能を開花させ手腕を発揮した。 1997年、過剰な不動産投資のバブルがはじけ多額の不良債権に...

永遠の愛を誓って

永遠の愛を誓って●PURE LOVE&PURE SOUL著者:有羽なぎさ「永遠の愛を誓って」 高校1年の秋、憧れの彼に告白された成美は幸せいっぱいだったが、2年生の秋に”白血病”に体を蝕まれていく。入退院を繰り返すようになった成美は家族と彼・秀樹に支えられて レビューを書くに当って、あらためて読み返しているためかなかなか捗りません。いやに手元に残っているのはKCデザートなのは気のせいかな、KCデザートといえば”ももち麗...

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緋色悠依

Author:緋色悠依
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最新オリジナルアルバム[Stolen from strangers](2007)、[The Miraculous Mandarin](舞台:中国の不思議な役人)(2009)から、デビューアルバム[JUNE NIGHT LOVE](1983)まで、ソロでの作品からサウンドトラック、プロデュース作品、CM音楽として提供したものなど、今までの作品の中から21タイトル(09年10月現在)・各4~6曲ずつ全122曲を試聴できます。既に入手困難なアルバムもラインナップ。各曲フルレングスで聴くことができ、三宅 純の世界をPC上で体感できるパーツです。 TDKカセットテープ ADスプレンダーCM曲。アルバムjune night loveに収録されている「could it be real?」がお勧め。

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